Solaris10のパッチをチェック、インストールしてくれるスクリプトpca

これまたgoogleで発見したパッチ適用ツール「pca」の使い方の備忘録。

Solaris10 10/09(U8)で動作確認を行った。

前提

まず、パッチをダウンロードするために、SunSolveにアカウントを作っておく必要がある。無料なので、作っておくと良いかと思われる。

pcaを動作させるのにperlwgetが必要。だが、Entire Distributionでインストールすれば自動的に入る。ただし、wgetは/usr/sfw/bin/wgetにあるので注意(デフォルトでスーパーユーザーはここにパスが通っていない)。

.profileなどに、

PATH=$PATH:/usr/sfw/bin
export PATH

などの行を追加しておく必要がある。

pcaの取得

pca webサイトにアクセスし、Installationメニューで行けるページからstableバージョンをダウンロードする。pcaの詳細は上記サイトを参照のこと。英語だけど…。

pcaの使い方

いたって簡単だった。

更新すべきパッチがあるかどうかは、

# pca --user= --passwd= -V

で表示される。

実際に更新するには、

# pca --user= --passwd= -si

で行われる。リブートが必要なパッチを適用した場合は、適用後にその旨表示される。

なお、2009/11/15に試したところ、なぜか更新に失敗した?パッチがpcaのあるディレクトリにzip形式ファイルとして落ちていた。失敗した理由はわからないが、unzipコマンドで展開し、patchaddコマンドで直接展開することにより、きちんと適用することができた。

以下、例:

# cd /var/tmp
# wget http://www.par.univie.ac.at/solaris/pca/stable/pca
# chmod +x pca
# ./pca --user= --passwd= -V
:
# ./pca --user= --passwd= -si
:
# init 6