Debian5 lennyでのカーネルとユーザーランドでのgccのバージョン相違について(VMwareでトラブる可能性あり)

プログラミングをしている人ならすぐ気づくだろうけれど、
微妙な人がトラブルとも限らないので、一応書いておく。

Debian5 lennyは、今日現在のリリース5.0.1では、カーネルgcc-4.1で作成されている。これは、linux-headers-xxxをインストールすると、一緒にgcc-4.1がインストールされることから推測できる。また、aptitude install gccなどを実行すると、gcc-4.3がデフォルトとしてインストールされる。

カーネルやドライバを開発している人はexport CC=gcc-4.1を実行して作業すれば良いし、コマンドやX関連などをcコンパイラで開発する人はaptitudeでインストールしたものをそのまま使えば良いのであまり問題にならない。

ただし、VMwareのホストやゲストとしてDebian5 lennyを利用するときは注意が必要。普通にVMwareをインストールしたり、ゲストとしてインストールした後にvmware-config、vmware-config-toolsなどを実行するとき、Debian5用のバイナリはないため、gccによりドライバがコンパイルされる。
なにが言いたいかというと、

VMware製品をDebian5 lennyホストにインストールしたり、VMwareゲストとしてDebian5 lennyを動かすため、ゲストにVMware Toolsをインストールするとき、上記のexport CC=gcc-4.1が必要になるということ。

元々DebianVMwareでは正式にサポートされていないし、これはDebian5 lennyのディストリビューションとしてのgccの使い方の問題なので、だれに文句を言える訳でもない。
ただ、それによってDebian5 lennyが使えず、触らないままDebianの印象を悪くされるのも悲しいものがあるので、一応書いておこうと思う。