Lifetouch NOTEのフォント変更 (なみせんなどが□にならないようにするため)

Lifetouch NOTEは、システムフォントに文字が存在しないため、なみせん(〜)などが□として表示されてしまう。フォントを変更することで、この対策をする。

  • Lifetouch NOTEをroot(管理者)権限に変更してフォント変更を行う。このためにWindows PCにandroid開発ツールをインストールして作業を行う必要があり、かなりの手間である。(開発ツールに加え、SuperOneClickというソフトを利用する。)
  • Lifetouch NOTEをUSBケーブルでPCにつなぐ必要があるが、作業を行いたいデバッガ用のドライバがNECから提供されていない。手作業でドライバ情報を編集して、PCがLifetouch NOTEを認識できるようにする。
  • 通常書き込めない領域を一時的に書き込み可能にして作業する。作業を間違えると、フォントが見えなくなるとか、システムが動かなくなるような事態が発生するかもしれない、非常に危険な作業。注意して行う必要がある。恐らく保証も効かなくなる。これを行うなら、自己責任で。

● Lifetouch NOTEをrootにする。

・Windows PCにandroidアプリ開発環境をインストールする。 

JDKのインストール。ここからJava SE Developmentの最新版をダウンロードする。Oracleアカウントを持っていなければ、作る必要がある(無料)。サインインしたらexeファイルがダウンロードされる。これを実行してインストールする。ダウンロードしたファイルを実行して、インストールする。

android SDKのインストール。ここからandroid SDKをダウンロードし、インストールする。exe形式の方がインストールが楽。インストールが終わったら、SDK Managerを起動し、必要なツールやAPIをインストールする。Lifetouch NOTEはandroid 2.2なので、これ用のものだけインストールすればよい。Lifetouch NOTEを認識させるため、extrasの中にあるUSBドライバもインストールしておく。

APIを入れたときの例:

f:id:galaxy9est:20120411052557p:plain

eclipseのインストール。ここからeclipseの最新版をダウンロードし、展開する。適当な場所に展開したファイルを配置する。終わったら、一旦exlipseを起動して終了しておく。起動時にワークスペースを聞かれるので、設定し(デフォルトで問題ないと思う)次回からはそこを使うようにする。

eclipseandroid SDKを組み込む。eclipseを起動し、Helpのinstall new softwareをクリック。

f:id:galaxy9est:20120410065604p:plain

Work withにhttps://dl-ssl.google.com/android/eclipseを加えてプラグインをインストールする。

f:id:galaxy9est:20120410065909p:plain

・Lifetouch NOTEをWindows PCに接続

Lifetouch NOTEの準備。設定メニューの開発でUSBデバッグにチェックを付けておく。そしてUSBケーブルでLifetouch NOTEとWindows PCを接続すると、デバイスマネージャにLifetouch NOTEデバイスが見えるようになる。

Lifetouch NOTEデバイスのプロパティを開き、詳細タブのハードウェアIDを確認する。VIDとPIDをチェックする。

f:id:galaxy9est:20120411051605p:plain

このハードウェアIDを見ながら、

C:\Program Files\Android\android-sdk\extras\google\usb_driver\android_winusb.inf

をエディタ(管理者権限が必要)で開き、以下のようにハードウェアIDを追加記述する。記述する場所は、32bit Windowsであれば[Google.NTx86]、64bit Windowsであれば[Google.NTamd64]のところ。

; LifeTouch NOTE
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\Vid_0409&Pid_0301
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\Vid_0409&Pid_0301&MI_01

そして上書き保存し、デバイスマネージャからドライバを更新する。ドライバの場所としては、

C:\Program Files\Android\android-sdk\extras\google\usb_driver

を指定する。これで、LIfetouch NOTEがWindows PCから認識される。

f:id:galaxy9est:20120410064903p:plain

●Lifetouch NOTEでrootになる。

・WindowsにてSuperOneClickでLifetouch NOTEがroot権限とれるようにする。

SuperOneClickを、ここのFree Downloadingからダウンロードする。f:id:galaxy9est:20120410070535p:plain

60秒待ち、2つの単語を入力する

f:id:galaxy9est:20120410071202p:plain

と、Download the fileというボタンが現れるので、ダウンロードする。

インストールして、起動する。rootというボタンを押して、処理が終わるのを待つ。これが終わるとLifetouch NOTE側でコンソールなどでsuの実行により、root権限がとれるようになる。

●システムフォントの変更

・フォントの取得

私はIPAフォントを使用した。ここからIPAフォントをダウンロードする。プロポーショナルでないフォント、私はゴシック体にした。IPAexフォントはプロポーショナルみたいなので、普通の?IPAフォントをダウンロードした。

・フォントの変更

このフォントをSDカードにPCからコピーする。/sdcard/ipag.ttfなど。直接Windows PCでSDカードに書き込むか、ネットワーク共有経由で書き込むか、など、方法はいろいろあるのでここでは触れない。

Lifetouch NOTE側でrootになれたら、以下の手順を実行する。(この作業には、Android上でローカルホストに接続できる端末エミュレータが必要)

$ su

# mount -o remount,rw /dev/block/mmcblk3p6 /system

# mv /system/fonts/FANUGO4_NH.TTF /system/fonts/FANUGO4_NH.org
# cp /sdcard/ipag.ttf /system/fonts/FANUGO4_NH.TTF

普段書き込みできない/systemを書き換え可能にしてフォントを変更していることに注意。ここでミスを犯すと危険!

電源を長押しして、電源オフ(シャットダウン)を行い、再び電源を入れて起動してきたら完了。

〜などを表示させて、□にならなければ成功していることになる。