CentOSについて(D01NXIIでのPC linuxでの動作挫折。& あまり触ったことがなかったCentOS自身について)

D01NXIIをWindowsXPで使用していたのだけれど、
Linuxに移行したくて調べてみた。

ドライバは今でもElan社のWebサイトにVMB5000チップ用のものが置いてある。
しかし!
これはlinuxカーネル2.6.19ベースのもの。
私がいつも使っているDebianや、時々いじるUbuntuなどは2.6.2xになっている。
一番下の番号を買えるようなマイナーリリースアップでドライバがソースレベルで互換性が無くなるというような感覚は、まわりでドライバを作成する人たちのことを考えたら、個人的には理解できない!D01NX/D01NXIIで使われているVMB5000を作ったElan社に新しいものがおいてない気持ちもわからないでもない。カーネルのマイナーリリースアップで、ニッチ市場用のドライバを毎回サポートのために開発するなんて、(本来営利が目的の)企業としてはありえない!

仕方がないので、最新セキュリティパッチも適用でき、かつ2.6.1xくらいのカーネルバージョンのlinuxディストリビューションを探し回ったら、CentOSに行き着いた。
最新のCentOS5.3でも、カーネルバージョンは2.6.18ベース。
さすがは商用Linux(RedHat Enterprise Linux)のほとんど互換ディストリビューションだ、と感動しつつ、インストールしてみた。

ところ、がっ!である。
リリース番号は2.6.18であるにも関わらず、VMB5000ドライバが作成できなかった。VMB5000ドライバが期待しているUSB_PORT_FEAT_ENABLEなどのdefineが存在しないことや、usbまわりのヘッダの作りの雰囲気が変わっていることから想像するに、USBまわりを新しい(2.6.2x)カーネルのものからバックポートしているようだ。。。(;_;)
2.6.18というリリース番号にだまされた〜!と思いつつ、あきらめてDebian(とWindowsXPデュアルブート)に戻してしまった。。。

P.S.
CentOSをちょっと触った感触。

VMwareがCentOS5.3お試しサポートレベルだったので5.2をダウンロードしてきてインストール。Debianのbusinesscard.isoクラスの、非常に小さいisoイメージからインストールができて、まずは好感触。
インストールでは、その過程でファイヤーウォールの設定ができたりして、安心感があった。が、いざインストールが終わってみると、ものすごい数の、自分では使用する気がないパッケージが大量にインストールされており、びっくり。
しかし!
そのうえ、aptitudeのノリで(以下で記述している)yum updateを行ったら、異様に大量のパッケージがアップデートされ始めた。嫌な予感がしたのだが、、、
全てが終わったら、CentOS5.3の最新版にアップデートされていた。。。(@_@;;;
CentOS5.2と5.3といったら、私が知っている範囲でもアップストリームであるRedHat Enterprise Linuxが仮想化機能の方向性をXenからKVMに変更したり、いろいろと大きな変更が入っており、まさかそんな大きな、アップデートというよりはむしろ新リリースへのアップグレードというようなイメージだった。あるディストリビューションでのそんな大きな変更が、コマンド一つでいきなり行われてしまって、背中に寒いモノを感じた…。今まで使ってみたディストリビューションDebian/Ubuntuに限らず、Solaris10FreeBSD(4.Xの頃だけれど)、NetBSD、いずれも、そんな恐ろしいことは起こらなかった。。。WindowsMac OSは、大きな変更はむしろお金を稼ぐのに都合が良いからだと思うが、世代が変わると買い直しになるし。。。
なお、CentOSのインストールに話を戻すと、GUIでのシステム管理はGNOMEを選択したが、DebianUbuntuSolaris系とさほど変わらない。コマンドラインでのパッケージ管理はaptitudeと似たようなyumというものだ。ただし、私はパッケージどうしのコンフリクトを避けるため、Debian/Ubuntuでは公式リポジトリからのみパッケージをダウンロードするようにしていたのだが、CentOSでは、公式リポジトリでのパッケージ数が少なく、公式ではないがある程度メンテが行われているリポジトリを利用する必要があったり、それを使用しても自分が期待したパッケージが存在しなかったりして、ちょっと悲しい思いをした。他にもRPMパッケージが独立して配布されていたりするようだが、ダイナミックリンクライブラリや他のパッケージとのコンフリクトを考えると、怖くてつかえない…。Solarisでも、コミュニティベースのパッケージ配布サイトがあったのだが、実際にコンフリクトが起きて嫌になり、使わなくなってしまっていたし。
エンタープライズ(企業)向けのRedHat Enterprise Linuxをベースに商標だけを取り去った、フリーで、(アップストリームであるRHELをポートしてくれる)長期メンテナンスが保証されている安定したディストリビューションというイメージだったのだが、実際は、どうも違うようだ。。。